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思春期の性知識シリーズ

2巻 思春期女子への健康メッセージ
―危険! たばこ・アルコール・危険ドラッグ・ネット依存―

◆性教育 ◆中学校以上用 ◆17分

 「依存症」についての警告がテーマの教材。特に、脳の前頭前野―理性が発達する思春期に、たばこ・アルコール・危険ドラッグが、脳にどのような影響をおよぼすか?特に女子は、何に注意するべきなのか?更に、1日に数時間もハマっているネット依存の緊急課題について、4人の専門家による最新の情報をもとに伝えます。

制作者・北沢杏子より 
 このDVDは、大脳の仕組みの中の、特に報酬系・ドーパミンのメカニズムによる「依存」についての、科学的で包括的な教材です。
 私たち取材班は、東京・千代田区九段の関東信越厚生局麻薬取締部を訪ね、いま、10代の若者の間に広まっている「危険ドラッグ」の実物の撮影を許可されました。取締官の警告によると、それらには、現在2,327種類もある指定薬物以外の、新しい薬物が混入されており、摘発しても、次から次へと新奇の薬物が混入され、分析と追及に追われているとのことでした。
 思春期の少年・少女たちが、好奇心から、または、ピアプレッシャーから、ついつい手を出してしまいがちな、たばこ、アルコールは、この危険ドラッグへのゲートウェイ(入り口)であることを、指導者は認識しなければなりません。
 ネットでひそかに入手できる危険ドラッグは、たばこのように巻いて吸ったり、火であぶって、その煙を嗅いだり、液体状のものはドリンクに入れて飲んだりする。つまり、喫煙、飲酒の習慣は、危険ドラッグに、つながりやすいのです。
 また、今の10代の誰もが、肌身離さず持っているスマホやゲーム機。思春期の子どもたちは、1日に何時間使っているでしょうか?これに、いったんハマると、依存に陥り、やがて「ネット依存症」となって、治療、入院、リハビリのコースを辿ります。国立久里浜医療センター・ネット依存治療研究部の入院患者の、70%は“ネット依存症”だそうです。
 本教材の制作にあたっては、動物実験を含めて、神経行動薬理学の専門家の助言と協力を頂きました。女子篇(第2巻)は特に、妊娠中の喫煙、飲酒が、胎児への取り返しのつかない結果になることを強調、男子篇(第3巻)は、喫煙による全身病やアルコール依存症、そして「オンラインゲーム依存症」に陥った少年の実話をもとに、イラストで警告しました。
 この教材から、生徒たちが、大脳の神経伝達物質の摩訶不思議さに関心を持つと同時に、研究を重ねることで、健康に成長していくことを期待しています。

監修 栗原 久 (医学博士・神経行動薬理学)
協力 厚生労働省 関東信越厚生局 麻薬取締部
   渡辺文学
(たばこ問題情報センター代表)
   今成知美
(アルコール薬物問題全国市民協会代表)
   山口修平
(児童養護施設 一宮学園 副園長)


採録シナリオ

ナレーション(以下N) 脳は人間にとって、最も大切なところです。生まれたとき、約350gしかなかったみなさんの脳の重さは、思春期には、大人の脳の重さ、約1350g近くまで発達しており、これから20歳にむかって、前頭前野―つまり「理性」の部分を完成させる重要な時期なのです!
 この大切な「脳の完成の時期」に、タバコ・アルコール・危険ドラッグ、そしてネット依存が、どのような害を及ぼすのかが、この教材のテーマです。
 4人の専門家の方々(栗原久先生、渡辺文学先生、今成知美先生、山口修平先生)からのメッセージを、お伝えしましょう。
 あとで質問するのは、生徒の代表の一人です。

■血液−脳関門
 これは、みなさんの脳の側面図―たくさんの血管に囲まれていますね。この血管には、「血液・脳関門」という関門があって、脳の神経細胞の活動に必要な、酸素やブドウ糖は通過させますが、有害な化学物質や細菌、ウイルスなどはシャットアウトするのです。
 ところが、困ったことに、脳の神経細胞にとって有害な、たばこのニコチンやアルコール、危険ドラッグ、そして覚せい剤などは、やすやすと、この関門を通過して、神経細胞に害を与えるんですよ。



■たばこの害
 では、「たばこの害」から―たばこの煙の中に含まれている三大有害物質、ニコチン・タール・一酸化炭素の中の、「ニコチンの害」の実験を見てみましょう。

 ウサギの耳に特別な装置をつけ、血管の変化を観察する実験。
 ウサギの鼻先にたばこの煙を近づけて、ほんの少し吸わせてみると、
1秒……5秒……10秒……20秒、
女子 あっ、止った! 
 26秒
女子 もとに戻った! 
 そう、このように、たばこの煙の中の有害物質ニコチンは血管を収縮させ、血液の流れを悪くするのです。
 この実験でのたばこの煙の量は、ほんのわずかですが、ヒトの場合は、たばこ1本分の大量のニコチンが、直接、肺の中に取り込まれるため、体中の収縮した血管が、もと通りに回復するには、たばこ1本につき40分かかる……、ということは、1日に20本吸う人の血管は、“吸っている間は収縮、吸わない間は回復”と、血液の流れを四六時中、阻害しているのです。

 これを見てごらん。何だと思いますか?
女子 リンゴ? 古くなって、シワシワになってるぅ……。
 これは、海外のタバコのパッケージについている写真。下の警告文を読んでごらん。
女子 「喫煙は、肌の老化の原因となる」。えー、ほんとに!どうして?
 たばこの煙の中のニコチンは、肌の細胞に必要な栄養分を含む血液の量も少なくするので、肌がシワシワになっちゃうんですよ。
女子 あっ、シワシワ!どうして、たばこのパッケージに、こういう写真を載せるんですか?
 世界保健機関は、2004年、「たばこ規制枠組条約」を採択しました。
 これを批准した世界の180ヵ国は、たばこのパッケージの50%以上、
最低でも30%を使って、このような写真か警告文を載せ、人びとに、たばこの害を知らせなければならない義務があるのです。

 このたばこの写真は? 警告文は、なんて書いてありますか?
女子 「妊娠中の喫煙は、あかちゃんに害を与える」 ほんとに!?
 そう。妊娠中の母親がたばこを吸うと、たばこの煙の中の有害物質が、
へその緒を通して、おなかの中のあかちゃんに送られていくので、酸素も栄養も十分に行き渡らなくなって、体重の軽いあかちゃんが生まれたり、生まれて間もなく死亡する「乳幼児突然死症候群」が、起こることもあるそうです。
女子 かわいそう……ひどい……。

 次は、「受動喫煙」の話。
 みんなは「受動喫煙」って知っていますか? このお父さんが吸っているタバコの煙を「主流煙」、手に持っているたばこの先から立ちのぼる煙を「副流煙」といい、まわりの家族が、このように、副流煙を吸わされている状態を「受動喫煙」といいます。
 副流煙の中には、主流煙に比べて、有害物質が、何倍も含まれているんですよ!
女子 えーっ、ほんとに?
 そう。いつも副流煙を吸わされている家のあかちゃんが、気管支炎や肺炎になる率は、喫煙者のいない家庭のあかちゃんの2倍と言われています。
 もちろん、家族もいろいろな健康被害を受けます。なので、みなさんの家でたばこを吸う人がいる場合、「分煙」は、絶対に必要です。


■アルコールの害
 次に、アルコールの実験。専門家による、アルコールの実験を見てみましょう。
 こちらのマウスには水道水を。こちらのマウスには、アルコールを飲ませた。
 10分後―水道水を飲ませたマウスは、このように両足をかけて、上のほうへと登っていきます。一方、アルコールを飲ませたほうは?
女子2 あ、あ、あ、あッ、落っこっちゃった!
N そう、人間も同じです。(アルコールを摂取した女性が、街頭で転倒しているイラスト)アルコールが、脳の運動神経を麻痺させ、平衡感覚を失ってしまうんだね。

イッキ飲みは危険
  「イッキ飲み」って知っているかな?
(イッキ飲みの実写。若い女性が無理にビールを飲まされている)
 今この女性の飲んだアルコールは、どこで、どう分解されて、からだの外に出ていくのかを、説明しよう。
 アルコールは、肝臓で分解されます。アルコールが入ってくると、「アルコール脱水素酵素」が働いて、「アセトアルデヒド」という、すごい毒性を持った物質に変える。
 次に、「アルデヒド脱水素酵素T型とU型」がこれを分解して、無害な酢酸となり、さらに炭酸ガスと水に分解されて、体の外に排出される―という順になっているのです。
 ところが、女性特有の「女性ホルモン」には、このアルコール脱水素酵素の働きを邪魔する作用があるので、女性は、いったんアルコールを飲むと、いつまでも、アルコールが体の中に残っているんです。


 そのため、“やめよう、やめよう”と思ってもやめられない「アルコール依存症」になる率も、男性より高いと言われています。
 また、妊娠中もアルコールを飲み続けていた母親から生まれたあかちゃんは、「胎児性アルコール症候群」といって、脳の中枢神経に障害が現われることもあるので、絶対に飲まないことです!
女子 はい、わかりました。

■知っていますか?危険ドラッグ
 危険ドラッグって、知っていますか?
 これは何だと思いますか?これが、いま若者の間に広まっている、危険ドラッグです。私たち取材班は、厚生労働省 関東信越厚生局 麻薬取締部をたずね、最も新しい危険ドラッグの現物を見せてもらいました。


女子 かわいい……?、でも、ちょっとヤバイ感じ…… @ABとか書いてあるのは、何ですか?
 いまはパッケージで売らないで、このような番号で密売しているそうです。
女子 この、たばこをほぐしたような物は何ですか?
 植物の葉や茎を乾燥させて、細かくしたものです。
女子 これはなんですか?
 パウダーです。
 これらには、覚せい剤に近い成分や大麻の成分、幻覚におそわれる薬物などが混ぜてあり、これを、たばこのように吸うとか、あぶって、煙の匂いをかいだりするそうです。
女子 吸うと、どうなるんですか?
 毒性を持った成分が、直接、吸収されるので、1秒から3秒という速さで、脳への影響が現れ、幻覚や妄想におそわれることもあります。
 混ぜられた薬物によっては、どんな変化が現われるかわからないので、
非常に危険です。
女子 このピンクの液体はなんですか?
 危険ドラッグを液体にしたものです。
 これを、女の子が飲むドリンクにこっそり入れて泥酔状態にさせ、何人かで性暴力を加える、などの事件も起きているそうです。
女子 ひどい! ……どういうことに気をつけたらいいんですか?

 「一回だけなら大丈夫よ」
 「やせ薬だから」
 「気持ちよくなるよ」
 などと誘われても、絶対に断わることです。わかりましたか?
女子 はい、わかりました。

■気をつけよう!ネット依存
 ネット依存って、知っているかな?
 みなさんは、スマホを持っていますか?
女子 はーい。みんな持ってまーす。
 そう、これさえあれば、すぐに、必要な情報をゲットしたり、映像を楽しんだりすることができますね。

 でも、その陰に、「ネット依存」という、危険が潜んでいるんです。
 ネット依存にハマった、“K子さんの話”を見てみましょう。



■LINE依存とは?
 中2のK子さんは、誕生日のプレゼントに、ステキなスマホを買ってもらいました。
女子 わーい。
 K子さんはさっそく、仲良しグループのLINE仲間に入れてもらい、つぎつぎに飛び込んでくる友達からのメッセージに、すぐ返信。こちらからも、せっせとメッセージを発信して、楽しいスマホライフが始まりました。ところが……、

女子 「いまどこ?なにしてるの?」
女子 「どうして返信してくれないのよッ!?」
男子 「はやく返事よこせよ!」

 K子さんは、友だちに嫌われたくなくて、朝から夜遅くまで“LINE”を気にして、スマホから離れられなくなり……学校に遅刻する。
 授業中もスマホに気をとられて、成績も、ガタ落ち。
 だんだん無気力になり、まわりの状況にも無関心。それでもやっぱり、スマホを手放せないK子さん。これが「ネット依存」なのです!
 みんなは、ネット依存に、ハマっていないよね?

なぜ依存症になってしまうのか
 なぜ、依存症になってしまうんでしょうか?
 私たちの脳は、スポーツや勉強、労働など、努力して目的を達成したとき、脳の中にドーパミンという神経伝達物質が放出されて、「快感」、つまりよろこびを感じるように、できているのです。


 ところが、たばこ、アルコール、危険ドラッグ、ネットの世界は、努力しなくても簡単に「快感」を得ることができます。なので、「もっと、もっと快感を得たい」と依存にはまり、脳には大量のドーパミンがひっきりなしに放出されて、快感の絶頂に!
 ところが、そのうち、ドーパミンを受け取る受容体が麻痺して、受けつけなくなり、快感が弱まって、イライラが募り、やがてうつの状態になってしまうのです。こうなると、再び、「快感を得たい」と、更に強い、覚せい剤などの乱用薬物を求めるようになっていきます。

 これは、覚せい剤を投与されたマウスの実験です。妄想や幻覚におそわれて、変な行動をとっているのが、わかりますか?
 人間も、危険ドラッグや薬物依存に陥ると、このように脳が破壊されて、幻覚や妄想にとらわれ、「依存症」という、取り返しのつかない症状に、陥ってしまうのです。

 やめよう、やめようと思ってもやめられなくなる依存症。
タバコ、アルコール、危険ドラッグ、ネット依存の恐ろしさが、わかったでしょうか? きょう学んだこれらの害を知り、

女子・男子 「健康な青春」に向かって、成長していきましょう!

税別価格 14,000円 (ライブラリー価格 各 28,000円)

思春期の性知識シリーズ 全3巻

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